快生館イベントレポート「鹿の湯酒まつり×こがもんミックス」

2024年3月31日(日)「鹿の湯酒まつり×こがもんミックス」を開催しました。
天候にも恵まれ満開の桜の下、300名を超えるお客様にご来場頂き大盛況で終了することができました。シャトルバスにつきましては乗車人数の見通しが甘く、乗車できなかった方々へご迷惑をおかけしたことをこの場を借りてお詫びを申し上げます。
3回目の開催となった酒まつり、新しい試みを中心にレポート形式で振り返りたいと思います。

「こがもんミックス」とは

第3回目の今回は古賀市に拠点を構えるお店から、昨年古賀駅西口商店街にできたまちの食交場「るるるる」に出店したお店など、古賀に関わりのあるヒト・モノを集めよう、ということから古賀の物・者→こがもの→こがもん と文字ってサブタイトルを「こがもんミックス」と命名。
マルシェ、ワークショップ含み14組の出店、酒まつり発起人といっても過言ではない「むなかた自然栽培推進会」の谷口竜平氏、古賀の老舗酒屋ノミヤマ酒販 許山浩平氏など、たくさんの方のご協力で開催に至りました。

鹿の湯マルシェ

古賀にゆかりのあるこがもん11店舗にご出店頂きました。
ノミヤマ酒販による山の壽酒造の限定酒の提供や全国的にも珍しい自然酵母を使ったkoti brewryのクラフトビールの提供、むなかた自然栽培推進会こだわりのわら細工の販売のほか、     この日しか食べられない限定メニューやスイーツ、ドリンクなど、
お酒が飲めない方にも楽しんでもらえるような色鮮やかなラインナップをご用意頂きました。

過去かなり早い時間でフードが売り切れてしまった経験を活かして 各店舗大量に準備していただいたものの、それでも売り切れが続出。遅い時間に来てくださった方々にはご不便をおかけしたかもしれませんが、「古賀の味」を楽しんでいただけていると嬉しいです。

トークイベント

快生館のイベントではおなじみのトークイベント。今回も午前と午後でテーマを変えて行われました。新たな取り組みとしてお手持ちのスマホを使って行う「Liveアンケート」を採用。
トーク中にリアルタイムで聞きたいことをすぐに聞ける気軽さで、登壇者と参加者の距離もグッと近付いたように思います。

こがもんトーク「やま・さと・まちをつなぐ」

快生館を運営するSALT代表の須賀をファシリテーターに「やま」の快生館、「まち」のるるるる、「こが」のプレーヤーや各拠点を繋ぐ谷口氏を交え、それぞれの取り組みの紹介や古賀で活動を続けてきた今思うこと、これから挑戦したいことなどを語り合いました。
「まちづくり」とひとことで言ってもそのやり方や課題、苦労も様々ある中で、こうやってプレーヤー同士が交流し、参加者も一体となって話をできる場となれるのは、快生館の強みでもあるのではないかと改めて考える良いきっかけとなりました。


▼登壇者
・谷口竜平氏(むなかた自然栽培推進会)
・橋口敏一氏(るるるる・4WD)
・須賀大介、相良彩乃(快生館・SALT)

ゲストトーク「koti brewery×ノミヤマ酒販 森の中でのビール造り」

岡山県にある、全国でも珍しい自然酵母でのビール醸造を行うkoti brewery妹尾氏をゲストに迎え、ノミヤマ酒販店主の許山氏が聞き手となって、自然酵母でのビールづくりをするに至った経緯やこだわり、森の中だからこそできるビール造りの面白さなどについて語り合っていただきました。今回は特別に樽詰めした生ビールの販売もしていただいており、ビールを片手にトークに聞き入る方もちらほら。作り手の話を聞きながらの味わいは格別だったと思います。
▼登壇者
・許山浩平氏 ノミヤマ酒販
・妹尾 悠平氏 koti brewery 

足湯×ライブペインティング

通常営業時は快生館では入浴のみのご利用はお断りしていますが
イベント時は館内温泉「鹿の湯」を開放し、天然温泉を楽しんでいただいています。
今回は飲酒した状態での入浴リスクや脱衣の手間等々の問題点を反映させ、思い切って「足湯」として運用。

今だから言える話ですが、前々日まで濾過槽と呼ばれる温泉の循環に欠かせない装置の取替工事を行っており、半ばぶっつけ本番での稼働でした。無事に動いて本当に良かったです…

更に新たな試みとして岡垣町よりノミヤマ酒販へ絵画を提供している画家の松尾彩氏を招いて浴場ライブペインティングを実施。
足湯に浸かりながら眺めてもよし、途中筆を手に取り参加してもよしの自由なアトリエです。
快生館のオープニングイベントの際も大浴場でのライブペインティングは行いましたが、お湯が入った状態での創作活動は初。湿気との闘いでした。
当初はお子様中心の参加を予想していましたが、大人の方も多数参加してくださり、大作へと仕上がりました。

こがもんクイズ王決定戦

こちらも初の試みとして、2022年に東京から古賀市に移住されたクイズプレイヤーでありクイズクリエイターの吉川崇之氏全面バックアップによる古賀市のあれこれを題材にしたクイズ大会を行いました。
老若男女入り乱れた勝ち抜き戦で、なんとクイズ解説に田辺市長も加わってくださったほか、決勝ラウンドではお手製の早押しマシーンを使い、クイズ番組さながらの熱量・臨場感で会場は大盛り上がり。
見事古賀市内にお住まいのお父さんが優勝を勝ち取り、田辺市長より表彰状を授与していただきました。
この場限りにするのはもったいないので、他のイベントでもどんどん取り入れていきたいと思います。

出張蔵開き

毎年ノミヤマ酒販で実施している山の壽酒造さんの出張蔵開きを、今回の酒まつりに合わせて実施。
お土産としてお持ち帰りいただける”酒まつり限定おちょこ”でお楽しみいただきました。
かなりの量をご用意頂いたようですが、遠方から駆けつけてくださったお客様も多く盛況で、終了間際にはほとんどのお酒が売り切れに。
年に一度しかない貴重なイベントの会場に快生館の酒まつりを選んでもらえたことを大変うれしく思います。

古賀プリント倶楽部

るるるるに入居する hygge fukuoka weddingさんによる快生館の1室を丸ごと使った出張写真館。レリーズというカメラのシャッターを遠隔で切ることができるケーブルスイッチを片手に思い思いのポーズで気の済むまでシャッターが連射できる爽快感に参加者も撮れば撮るほど笑顔に。プリント倶楽部というだけあって撮影後お気に入りの写真を皆でセレクトするのも楽しい時間となっていました。

井戸端ひろば

古賀駅西口を中心に活動している井戸端ひろばさんにも出店頂きました。今回は屋内での出店です。お酒がメインのイベントなのでどうしてもお子さまが置いてきぼりになってしまいそうですが、プラバンを使ったホルダーづくりや万華鏡づくりなどでお子さまの心を鷲づかみにしていました。

おわりに

シャトルバスに揺られて向かった先で珍しいお酒とマルシェグルメ片手にお花見しつつトークも聞けて、足湯に浸かっていたらクイズ大会が始まり、気が付いたら隣に市長がいて…
思い返せばすごい内容ですが、始まってみると会場が自然とひとまとまりになってそれが今回の 酒まつりとして成立している。企画してくださった皆様の手腕もあると思いますが、      おいしい食事やお酒、場の雰囲気がこの空間を創造してくれるのかなと考えてみました。
「快生館だからできること」を考えつつこれからの企画作りに活かしていければと思います。

文:快生館拠点ディレクター 相良彩乃