

令和4年9月11日(日)に快生館にて「快生館 鹿の湯酒まつり」を開催しました。
これまで開催してきた快生館のイベントの中でも最大規模のイベントとなりました。
きっかけはオープニングイベント
ことのはじまりは昨年11月、快生館のオープニングイベントにて『宗像日本酒プロジェクト』のプロデューサーを務める谷口さんをトークショーの登壇者のおひとりとしてお招きしたことがきっかけ。
このときの対談の中で生まれた「いつか快生館で酒蔵開きイベントをしたい」というひとことが今回の酒まつりの原点です。
その後構想を練っていく中で単にお酒を楽しんでもらうだけでなく、日本酒を取り巻く「循環」をテーマにしたイベントとして企画、古賀の老舗酒屋であるノミヤマ酒販さんにも全面協力いただき、古賀市内外のたくさんの方々を巻き込んで「鹿の湯酒まつり」が開催されました。
テーマは『循環』
お酒の原料となる米作りと、米作りの大切な要素である「水」を取り巻く環境に目を向けてもらいたい、そんな思いから午前のトークイベントでは「川上から川下まで。食べ物や災害、僕らの暮らしについて」と題し、宗像自然栽培推進会代表 福島 光志さん、雨の森代表 轟 まことさん、NPO法人SOMA代表理事 瀬戸 昌宣さんをお招きし、MCとしてMiss SAKE福岡代表の白石 萌莉さんが進行を務めてくださいました。
▲老若男女たくさんの方が講話を聞きに集まり会場は大賑わい。環境問題を自分事として捉え、少しでも興味を持ってくれる方が増えると嬉しいです。
午後からはそんな豊かな自然の恩恵を受けた水とお米から作られたお酒たちについて、ノミヤマ酒販 許山さんとMiss SAKE福岡代表の白石 萌莉さん、宗像日本酒プロジェクト プロデューサーの谷口さんのお三方にお話しいただきました。
題して「ノミヤマ酒店とMiss SAKE福岡 おすすめ日本酒トーク」。来場者の皆さんとの距離が非常に近く、お酒を振る舞いながらの進行でアットホームな雰囲気となり、トークもお酒も存分に楽しんでいただきました。
▲写真右:登壇いただいた許山さん(左)・白石さん(右)とMC兼サーバーをしてくれた谷口さん(中央)
過去最多の来客数と出店協力
今回のイベントでは企画に携わってくれた許山酒販さんや谷口さんの協力の下、古賀市内外のたくさんのお店に出店いただき、おかげさまで過去最多となる570名もの来場者数を記録することができました。
中でもひのさとブリュワリーさんとコラボレーションした古賀ケルシュなるオリジナルビールは瓶だけでなく樽生での提供もいていただけたほか、杜の蔵・山の壽酒造のお酒がズラリとそろった試飲・販売はまさしく酒まつりという名に恥じぬ盛況っぷりでした。
あっという間に売り切れてしまった商品もいくつかあったほか、予想を超える来場者数にご迷惑をおかけしてしまった部分もあったかと思いますが、たくさんの方々にお越しいただき本当に嬉しかったです。
ご出店いただいた方々

おわりに
オープニングイベントでの一言から、ここまでの一大イベントに発展するとは企画をしていた私たちも想像していませんでしたが、地域を超えたたくさんの方々の協力によりこのようなビッグプロジェクトをこの薬王寺エリアで成功させることができました。
今回はコロナ禍の影響もあり当初予定していた酒蔵開きはできませんでしたが、美味しいお酒と自然栽培米で醸されたお酒を飲み交わしながら、味はもちろんその造りや考え、サスティナブルな未来の話を地域の垣根を越えてクロストークすることで皆さんが快く生きることを考えるきっかけに繋がっていれば嬉しいです。
11月末には1周年のイベントも控え、地域や世代を超えたくさんの人が交流できる場として発展していけるよう、これからも邁進していきたいと思います。

文:(株)SALT 相良 彩乃