快生館イベントレポート「7/30-31 快生館鹿の湯竹祭り」

2022年7月30日(土)、31日(日)快生館にて鹿の湯竹祭りを開催いたしました。

薬王寺の竹を活用したいという想いを実現すべく、今回はいつも蚤の市を快生館で開催してくれている木村さんの保有する竹林から竹を切らせていただき、「九州大学大学院人間環境学府空間システム専攻末廣研究室 team BAMBOO」の皆さまの協力を得て、薬王寺の竹を活用した流しそうめんやワークショップ、灯篭づくりをおこないました。

竹のコンテンツ以外にも、蚤の市や出店、テントサウナ、足つぼ、ビアガーデン、BAR、宿泊体験など、今回も盛りだくさんの内容を地域内外の方々に楽しんでいただきました。

竹食器ワークショップ&流しそうめん

老若男女たくさんの方々に楽しんでいただける竹を活用したコンテンツを考えた時に、一番最初に出てきたのが「流しそうめん」でした。快生館のエントランス横のウッドデッキを活用し、晴天の中無事に開催することができました。流しそうめんの台だけでなく、せっかくなら食器も竹で作りたいよねということで、器とお箸もセットで作成!留学生含む九大の建築学生たちに先生になっていただき、竹のカット、やすりがけ、台の組み立てなどを一緒におこないました。

流しそうめんは薬師寺さまのお水を使わせていただき、たくましい男たちにタンクに入れた水を都度流してもらう形で開催!地域内外のファミリーや友達同士、また流しそうめんを初めて体験する留学生たちで賑わいました。

行灯づくりワークショップ

こどもたちにも楽しんでもらえるコンテンツとして、竹を使った行灯づくりワークショップをおこないました。カットした薬王寺の竹に、絵を描いたトレーシングペーパーを巻きつけ、灯を入れて完成!シンプルですが、各々お絵描きに夢中になっていました。田辺市長も親子で参加され、快生館スタッフがリーフレット用で描いた田辺市長の似顔絵を真似して描かれていました。

灯篭づくり&ライトアップ

竹灯篭の制作に関しては、イベント前から九大生たちとコツコツ取り組んでいました。いつも蚤の市を開催してくれている木村さんが所有する竹林を活用させていただくことができ、竹を切りに行くところからスタートしました。地域おこし協力隊の黒木さんにもお手伝いいただき、チェーンソーやノコギリを使いながらひたすら切り落としていきました。長い竹をいい感じの長さに整えた後は、ドリルで穴を開ける作業です。地道な作業で大変でしたが、九大生が入れ替わりで手伝いに来てくれ、無事本番を迎えることができました。

イベント当日は快生館に加え、家族の湯「山の音」さんと鬼王荘さんにそれぞれ竹灯篭を置かせていただき、薬王寺一帯でライトアップを楽しめるようにしました。竹に花火のようなデザインで穴を開けたり、「快生館」という文字もいれました。
LEDライトを使用し、どんな感じでライトアップされるか少し不安でしたが、結果薬王寺一帯を幻想的な雰囲気でいい夜に包み込んでくれました。

蚤の市&出店

毎回イベントに出店していただいている蚤の市も、今回4回目になりました。今回は販売に加え、古物の委託販売や物々交換も実施。ウッドテラス、風呂場など場所も変えながら開催してきましたが、今回は元宴会場を活用したコワーキングスペースのステージの上でおこないました。レトロな雑貨や日用品、食器類など見ているだけで気持ちが高まります。私も新居の食器類を沢山入手できました!

また今回の出店のラインアップは、みんふるやさんの古本販売、2回目となる博多一閑張り和笑さん、emiさんの台湾式足つぼ、初参加のフェイシャルエステnicoさんによるアロマクラフト販売など。地元古賀で活動する素敵な女性たちの出店が多くありました。

博多一閑張り和笑さん
フェイシャルエステ nicoさん
台湾式足つぼ emiさん
本で街をいっぱいに!みんふるやさん
物々交換会とオリジナルグッズ販売

ビアガーデン&食事販売

夏といえばビール!ということで今回はビールサーバーを用意してお昼からビールを飲めるように。とうもろこしやフランクフルト、きゅうりの浅漬けとも相性バッチリでした。

テントサウナ

テントサウナは今回2回目の開催。前回同様3Fのテラスを活用し、九州とサウナのメンバーにご協力いただき2日間開催しました。地元のお母さんやお父さん、大学生などに入ってもらい、コミュニケーションの場としてもいい空間でした。

BBQ懇親会&鹿の湯BAR

夜は参加者やスタッフみんなでBBQ懇親会を開催しました。テントサウナをおこなったテラスでBBQの食材を焼き、室内でお肉や野菜、ビールを美味しくいただきました。懇親会の後は灯篭ライトアップをみんなで見に行きムーディーな雰囲気を味わった後、フリースペースに竹灯篭を並べて鹿の湯BARを堪能しました。ビールに加え、地酒も嗜み、深い夜を過ごしました。竹の制作を頑張ってくれた学生たち、留学生、地元の方々、地域外から来た方々など様々な人たちがクロスオーバーするいい時間でした。

鬼王荘さん朝ごはん

深い夜を過ごした翌日は、宿泊したメンバーで鬼王荘さんの美味しい朝ごはんを堪能しました。ガス釜で炊いたご飯、手作り味噌を使った味噌汁、焼き魚、小鉢2品がついて500円というお手頃なお値段です。

おわりに

今回も盛りだくさんの内容で無事イベントを終えることができました。以前から課題だった薬王寺の竹の活用問題を、今回九州大学の学生たちの力を借りて、価値あるものに生まれ変わらせることができてよかったです。引き続き竹を活用していきたいので、次回以降よりレベルアップした形で地域に還元できればと思っています。また流しそうめん、ワークショップ、テントサウナ、懇親会などを通して地域内外、老若男女、海外の方含めてクロスオーバーすることができました。古賀や薬王寺の貴重な資源をいかしながら、どうやって色んな人を巻き込み、価値あるものを生み出していくか。そんな課題に向き合い取り組む拠点として、快生館はより邁進していきたいと思います。

文:(株)SALT 宿野部真央