2021年10月にリニューアルオープンした快生館が無事に1周年を迎えることができました。快生館を日々支えてくださる地元の皆さまや利用してくださっている地域内外の方々への日頃の感謝、またこれからへの想いを込めて、2022年11月26日(土)いい風呂の日に1周年 鹿の湯まつりを開催いたしました。
当日は無事晴天で迎えることができ、150名を超える来場者数で様々な人たちがクロスオーバーする素敵な空間となりました。豪華なゲストをお呼びしたスペシャルトークや、古賀で活動するプレイヤー同士のクロストーク、人気店のパンやカレー、コーヒーなどの出店マルシェ、オイルセラピーや天然温泉入浴、蚤の市、レコード視聴やDJなど、今回も様々なコンテンツをご用意し多くの方々に楽しんでいただきました。
スペシャルトーク
スペシャルトークのゲストとして、快生館の鹿の湯シネマでおなじみ、社会課題・SDGsテーマの映画上映会を開催できる「cinemo(シネモ)」を運営するユナイテッドピープル(株)代表取締役の関根健次さん、また2022年10月に古賀市と連携協定を締結したテクノロジーの力で子供向けの教育支援などをおこなっている(株)グルーヴノーツ代表取締役会長の佐々木久美子さんにお越しいただき、(株)SALT代表取締役の須賀大介と共に「変化の時代に挑戦し続ける在り方とは?」をテーマに語り合いました。
関根さんは映画やワイン、佐々木さんは量子コンピュータやAIなどの最新テクノロジーを事業の軸としており、一見全く異なる事業を展開されているお二人ですが、それらを用いて社会課題と向き合い、どうよりよい社会をつくっていくかというソーシャルマインドを強く持っているという点で共通点を感じられました。トークでは事業内容にとどまらず、それぞれの生い立ちや会社を始めるに至った経緯など、人生の背景や想いなどより本質的な部分をお話しいただく貴重な機会となりました。
また新型コロナウィルスという予想だにしなかった大きな打撃を受けて、どう事業と向き合い歩み続けてきたか。今までのやり方を続けていくのではなく柔軟に変化させ挑戦し続けてきた、第一線で活躍する挑戦者3人の言葉は胸に刺さるものがありました。
古賀駅西口×快生館クロストーク
古賀駅西口エリアで「まちの企画室」を拠点にエリアマネジメント事業をおこなう(株)ヨンダブルディーの橋口敏一さんと松見達也さんをゲストにお招きし、快生館に入居し企業誘致やイベント企画をおこなっている(株)あわえコミュニティーマネージャーの有吉稚さん、快生館の運営をしている(株)SALTの宿野部真央によるクロストークを(株)SALT鎌苅竜也をモデレーターに迎えおこないました。
トークでは、快生館とまちの企画室それぞれの1年の活動の振り返りや、これからに向けてのそれぞれの想いなどを熱く語り合いました。ただやってきたことを振り返るだけでなく、その取り組みがどうエリアや古賀全体に変化をもたらしたかというところまで深く掘り下げました。
正直この1年間は快生館をどう価値のある場所にしていくかということで頭がいっぱいで、認知度をあげるためにSNS発信を毎日コツコツ続けたり、古賀市内外の面白い人たちをたくさん快生館にお呼びしたり、とにかく試行錯誤を続ける1年間だったと感じています。
今回のトークを通じて、西口でどんな人たちがどんな想いでどういう活動をしているのかということを改めて知ることができました。古賀全体を面白い場所にしていくためには、快生館のある薬王寺に留まらずに、古賀のあらゆる場所で活動している方々と繋がり連携して協働していくことが大事であると実感しています。2年目はよりそういうマインドを持って活動していきたいです。
また快生館ではアニュアルレポートを作成し、快生館がどんな場所か、周辺にどんなものがあるかイラストにしたり、この1年でどれだけの数、どんな人たちが快生館に来てくれたか数値化したり、開催したイベントやワーケーションレポート、市長との対談インタビュー、入居企業や地元の方々からのコメントなどをまとめました。イベント当日に来場者へ冊子をお配りし、快生館のことをより知っていただける機会を創出しました。
おんせんなつきの鹿の湯入浴講座
古賀出身のモデルで、2022年7月より快生館のコミュニティーマネージャーとして仲間入りした森田菜月。大の温泉好きで、温泉マイスター、温泉保養士、温泉入浴指導員などの資格を有しており、今回は鹿の湯で実践できる「快く生きる、快く働くための入浴法」を解説をしてもらいました。
快生館の天然温泉はアルカリ性単純温泉で、だいたい39〜40度の温度。この泉質はくせがなく、子どもからお年寄りまで安心して入れることが特徴です。泉質別適応症に自律神経不安定症、不眠症、うつ状態が最近新たに追加され、これらに効果があると言われているそうです。
そんな鹿の湯でおすすめの入浴方法をいくつか紹介してもらいました。例えば冷えや自律神経活性化に効果のある温冷交代浴や、ワークの合間に気軽にできる足や手のみの部分浴。また最後はより快く働くための温泉保養や湯治について分かりやすく紹介してもらいました。
今後快生館では温泉を活用した湯治ワーケーションに力を入れていきたい中で、彼女の温泉の知識をたくさん発揮してもらえたらと思っていますので、乞うご期待です。
鹿の湯マルシェ(飲食)
今回の鹿の湯マルシェでは計6つの飲食店さんに出店いただきました。古賀市内や市外の人気店にお忙しい中お越しいただき、イベントにたくさんの彩りを与えてくれました。来場者の皆さまとも多くの交流が生まれ、美味しいを分かち合ういい空間となりました。
Fuglen Fukuoka
2022年9月に博多駅筑紫口にオープンしたノルウェー発のカフェバーFuglen Fukuokaさん。我々SALTが運営するスモールオフィスMol.tの真横にお店を構えている繋がりで、今回出店いただきました。浅煎りでフルーティーな味わいのドリップコーヒーやオリジナルのソフトドリンクを提供いただきました。
https://www.instagram.com/fuglenfukuoka/
パンストック
9月の酒まつりに続き、今回も大人気のパン屋パンストックさんが箱崎本店から出店いただきました。パンストックさんのパンを求めてイベントにお越しいただいた方も!一番人気のめんたいフランスをはじめ、沢山の種類のパンを持ってきていただきました。
https://www.instagram.com/pain_stock/
safed
快生館から車で10分ほどの場所にある古賀の大人気カレー屋「古々地庵」さんから派生したスパイスカレーsafedさん。前回の酒まつりに続き出店していただきました。当日はココナッツポークキーマカレー、そしてチキンアチャーリースープカレーの2種類を限定40食で販売し、昼過ぎには売れ切れとなりました。
https://www.instagram.com/safed_fukuoka/
ハーブの専門店ファルム
化学調味料を一切使用せず、すべての料理にハーブとスパイスを使用したカフェメニューを古賀市で展開されているファルムさん。今回は人気メニューのハーブチキンやタコライスをお弁当にして出店していただきました。いつも笑顔で迎えてくれる姉妹のお二人が快生館に出張販売してくださる貴重な機会でした。
https://www.instagram.com/falmu_herbalcafe.shop/
麹家
無農薬米から作った麹から添加物や保存料を使用しない麹発酵調味料を製造販売されている古賀市の麹家さん。当日は人気の黒甘麹や醤油麹の販売のほか、あたたかい甘酒を3世代ファミリーで提供していただきました。麹家さんは1年前のオープニングイベントでも甘酒を提供いただき、1年ぶりの出店に感無量でした。
https://www.instagram.com/koujiya/
おうち薬膳研究会
お隣の福津市で食べやすい調理法で薬膳料理を提供されているおうち薬膳研究会さんに今回初出店いただきました。カフェ以外にも、薬膳料理教室、東洋医学講座、婚活パーティー、占い、リンパマッサージ、体質診断など、幅広く心と身体にいい事をやられています。今回は生薬入りロコモコ丼、薬膳茶、スイーツなどを販売いただきました。
https://www.instagram.com/zyuze.n/
鹿の湯BAR
快生館の運営スタッフによる酒類の販売をおこないました。9月の酒まつりで登場したオリジナルのクラフトビール「古賀しこふむケルシュ」、杜の蔵さんの日本酒「風の民 土の民」、山の壽酒造・宗像日本酒プロジェクトのオリジナル日本酒など、本当に美味しい厳選したお酒を提供しました。
鹿の湯マルシェ(飲食以外)
薬王寺蚤の市
快生館オープン当初から関わり続けてくださっている薬王寺蚤の市の皆さま。毎回快生館の色んな場所で内容を少し変えたりして、試行錯誤しながら開催いただいています。今回はオモテのウッドデッキで素敵な骨董品の数々を並べていただいたり、木村さん手作りのサステナブルガチャガチャも登場!薬王寺の女性のパワーを感じる皆さまです。
https://www.instagram.com/yakuoujinominoichi/
みんふるや古本販売&回収
「本で街をおもしろく」をテーマに古賀市周辺で活動されているみんふるやさん。快生館では小さな図書館として本棚を常設していただいていますが、イベント時では古本の販売や読み終わった本の回収をおこないました。子供から大人まで幅広く楽しめる素敵な本をピックアップしていただきました!
https://www.instagram.com/minfulya/
good record club
福津市で古民家を改装しレコードの販売やサブスクサービスをやられているgood record clubさん。今回DJとアナログレコード視聴体験で快生館に初出店いただきました。ジャズ、ヒップホップ、ハウスなど幅広いジャンルの音楽で出店マルシェに活気を与えてくださったり、個室でじっくりレコードの視聴をする素敵な空間をつくっていただきました。
https://www.instagram.com/goodrecordclub/
オイルセラピーfalmu
快生館の個室を使い、ハーブ専門店のファルムさんからオイルセラピーにも出店いただきました。足、首、肩などを温かなオイルで穏やかに撫でながら心身を調和させていくリラクゼーションです。天然温泉との相性も抜群で、セットで楽しまれる方が多くいました。
物々交換会/フードバンク
快生館で定期的に開催している物々交換会とフードバンク。お家に眠る使わなくなったものにエピソードメモを添えて持ってきてくれたら、他の人が持ってきたモノと交換できるという取り組みです。モノにストーリーを感じられるのって素敵ですよね。地域のこどもたちを中心に楽しんでいました。
おわりに
快生館鹿の湯まつり1周年イベントは今回も盛りだくさんのコンテンツで、たくさんの出店者の方々にご協力いただき、地域内外から人が集まってくださり無事開催することができました。快生館リニューアルオープン時は、果たしてあまり知名度のないこの場所に人が集まってきてくれるかどうか正直不安な部分もありました。この1年間コツコツ仲間たちとイベント企画や情報発信、地域の方々との関係性づくりや地域内外の人たちを巻き込んでいく中で、着実に快生館という場所が進化し濃厚な場になってきていると実感しています。
2年目は今までコツコツやってきたことを継続させながらさらにグレードアップできるよう、インキュベーション施設としての存在感を全国に広げていきたいと思っています。快生館と関わることで、面白い人たちや出来事と出会えて、快くはたらく・生きるヒントが得られる。そんな唯一無二の場所にこれからもしていけるよう頑張ります。
この1年間関わってくださったすべての皆さまに感謝いたします。これからもわくわくできる楽しいことを一緒にできたら嬉しいです。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
文:(株)SALT 宿野部真央